TTmemorandumのブログ

卓球上達のためのヒントを提供します

試合運び

自分の得意技にこだわりすぎない(2)

2022全農CUP TOP32船橋大会で優勝した平野美宇選手。 Embed from Getty Imageswindow.gie=window.gie||function(c){(gie.q=gie.q||[]).push(c)};gie(function(){gie.widgets.load({id:'edsUGC6ET-JKWNkiUNZ9zA',sig:'3oxu1hnRKcwWOvcsZI4DMNkZ2Jtt-52BsLu1rP…

卓球における戦い方(20)まとめ

卓球における戦い方のシリーズが長くなってきたので、一旦まとめます。 1~19回目の内容のうち、7回目(試合運び-立ち上がり)以降の内容を中心に、ツリー状に表しました。 卓球の戦い方(まとめ) 各記事の内容を「1ゲーム目」、「ゲーム間」、「2ゲ…

卓球における戦い方(19)学習されても押し切る

ここまで、学習シリーズとして 1. (相手に)学習させない 2. (相手に)学習させて逆を突く について記載してきました。 今回は残りの 3. (相手に)学習されても押し切る について記載します。 学習されても押し切る、とは? 読んで字のごとく、です。自分…

卓球における戦い方(18)「逆」の突き方

今回は、「学習させて逆を突く」の続きで、「逆」の突き方についてです。 なお、「逆を突く」という言葉は、相手の待ちを外す、不意を突く等の意味で使っています。このため、「逆を突く」には、カットに変えてドライブを使うようなものだけでなく、回転量を…

卓球における戦い方(17)学習させて逆を突く

前回は、学習させないことについて記載しました。 今回は、学習させて逆を突く、です。*1 学習させて逆を突く 試合が進むにつれてラリーが続くようになることが多いですが、これは、自分も相手もお互いの球質、配球パターン等を学習し、うまく対応できるよう…

卓球における戦い方(16)学習させない

今回は「学習させない」ことについて記載します。 学習とは? ここでは、相手の球を受けることにより、相手の球質、配球のくせ、長所短所などを見抜くことを学習といいます。 例えば、相手の下回転サーブをネットミスしたときに、「この相手がこのスイングを…

卓球における戦い方(15)どのようにラリーを積み重ねるか

ここまで、ゲームの進行に応じて自分がどのように対応するかを記載してきました。 この後は、基本的には、 自分が有利になれば、戦い方を変えずに押し切る。 自分が不利になれば、戦い方を変える。 でよいと思います。*1 どのようにラリーを積み重ねるか こ…

卓球における戦い方(14)得点パターンを探す

得点パターンが見つかっていないときにどうするかの続きです。 2. 得点パターンを探す 失点を減らすことで全体が好転することもありますが*1、より積極的に得点できるパターンを見つけられれば、以後の展開が楽になります。そのパターンを見つける方法の例を…

卓球における戦い方(13)得点パターンがないときにどうするか

前回は得点/失点パターンに着目して、それらをどう扱うかについて記載しました。 ttmemorandum.hatenablog.jp しかし、実際の試合の場面では、1ゲーム終了後にも得点パターンが見つかっていないこともあります。さてどうしましょうか。 次の2つを考え、実…

卓球における戦い方(12)2ゲーム目以降の戦い方(得点/失点パターンの扱い方)

前回は、自分が優勢か劣勢かに着目して戦い方の大枠を示しました。 今回は、自分の得点/失点パターンの扱い方に着目して戦い方を示します*1。 得点パターンの活用 得点パターンがあるなら、そのパターンを活用して得点をより増やすことを考えます。以下の例…

卓球における戦い方(11)2ゲーム目以降の戦い方(優勢のとき/劣勢のとき)

前回、ゲームのインターバル*1の使い方について記載しました。 ttmemorandum.hatenablog.jp 今回は、2ゲーム目以降の戦い方について記載します。 まずは基本的な考え方です。 優勢のときは戦い方を変えない 優勢のとき=相手より多く得点しているとき、とし…

卓球における戦い方(10)ゲーム間のインターバルの使い方

ゲーム終了から次のゲームまでのインターバルには、以下の2つを行います。 得点パターン、失点パターンを確認する まずは、自分の得点パターンと失点パターンとを明らかにします。 特に、「だれがだれに何をしているのか」を明らかにします。 ttmemorandum.…

卓球における戦い方(9)1ゲーム目終盤の戦い方

試合をより有利に進めるため、1ゲーム目は是が非でも取りたいものです。 1ゲーム目の終盤においては、 自分が相手より点を取っている 競り合っている 相手が自分より点を取っている のいずれかによって対応を変えます。サーブ番、レシーブ番別に場合分けす…

卓球における戦い方(8)試合運び-サーブ番とレシーブ番を分けて考える

試合の状況を把握するときに気を付けることは、サーブ番とレシーブ番とを分けて把握することです。 意外と多いのが、サーブ番でうまく点を取っているのに、レシーブ番で連続失点すると、次のサーブの組み立てをそれまでと変えてしまうことです*1。これは、往…

卓球における戦い方(7)試合運び-立ち上がり

それでは、試合の開始~終了まで、時系列に沿って代表的な試合の進め方を記載します。 試合の立ち上がり 試合の立ち上がりでは、予め決めたパターン(以下、パターン1)を試し、そのパターンが有効かどうかを判断します。 パターン1は、自分の長所を生かし…

卓球における戦い方(6)異なるラリーにおけるパターンの組み合わせ(試合運び)

3つ目は、異なるラリー間で打球orパターンを組み合わせて点を取りに行く戦い方です。 (以下、「打球orパターン」をまとめて「パターン」と記載します) これは、駆け引き、試合運びに対応すると思いますので、今後は、異なるラリーにおけるパターンの組み…

卓球における戦い方(5)ラリー内の打球の組み合わせ(=パターン)で点を取る

卓球における戦い方というと、これ(ラリー内での打球の組み合わせ)のことを思い浮かべる方が多いことでしょう。 例えば、相手が、 裏面を使わないペンドラなら、バックハンドの威力・安定性がフォアハンドより落ちることが多いので、相手のフォア側を突い…

卓球における戦い方(4)1つの打球で点を取る(その2)

相手の弱点を突く戦い方の他に、自分の得意な技術を使う戦い方があります。 これも説明するまでもないでしょう。先日の全日本選手権で、打点の早いバックハンドを普段より使わなかった(使えなかった?)張本選手が宇田選手に競り負けたのを見て、レベルの高…

卓球における戦い方(2)打球に着目した戦い方の分類

前回、戦い方を構成する要素のうち、打球の性質を決める5つの要素を列挙しました(打点、回転、球速、落点、高さ)。 卓球は、打った球によって点をとるスポーツですので、卓球における戦い方は、打球とその組み合わせによって表現することができます。 こ…

卓球における戦い方(1)戦い方を構成する要素

これから数回にわたって、卓球における試合の戦い方について記載します。 以後の記載は、基本的に1つの試合に注目したものです*1。 今回は、戦い方について記載する前に、戦い方を構成する要素を整理します。 打球に直結すること、しないこと まず、戦い方…

自分の得意技にこだわりすぎない

試合のときには、まず自分の得意な技術を軸にして戦い方を決める人が多いと思います。その戦い方がうまくいくこともありますが、相手がその技術への対応が得意であったり、自分の調子が悪かったりして、思うように点が取れないこともあります。 思うように点…

「だれがだれに何をしているのか」を常に自分に問いただしてみろ!

これは、元テニスプレーヤーのブラッド・ギルバート氏*1が、大学生時代にコーチからよく言われていた言葉です*2 テニスも卓球も、試合のときに、相手の出方を把握したうえで自分の出方を決めることが勝利への近道でしょう。そうはいっても、実際に試合になる…