前回
の続きです。
前々回の記事で、伊藤選手のバックハンドの特徴の一つは、肘が前後に動くことであることを示しました。
もう一つの特徴を示す前に、連続写真風の絵を見てみましょう。
(伊藤選手)
前回参照したソルヤ選手についても同じような絵を見てみましょう。二人の比較を容易にするために、画像は左右反転しています(ソルヤ選手は左利きです)。
(ソルヤ選手)
ソルヤ選手のバックハンドでは、バックスイング(3番目の絵)で曲げていた手首がフォロースルー(4、5番目の絵)で返っています。フォロースルーでは、ラケットハンドの前腕の長軸と、ラケットのグリップエンド~先端の軸とが一直線に近づいています。
これに対して、伊藤選手のバックハンドでは、フォロースルー(4、5番目の絵)で手首が返っていません。
4番目の絵同士を並べますので、ご確認ください。
(伊藤選手)
(ソルヤ選手)
但し、伊藤選手の場合、より短時間で手首を返し、その後元に戻しているのか、そもそも手首を返していないのかは、今回の検討ではわかりませんでした。