TTmemorandumのブログ

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対下回転のミート打ち(バックハンド・中国女子ナショナルチーム編)

以前、バックハンドのミート打ちについて情報を集めているときに、

ttmemorandum.hatenablog.jp

という記事を書きました。

この記事では主に対ロングのミート打ちの動画を紹介し、

つまり、バックハンドのミート打ちにおいては、いわゆる手首のスナップを使ってボールを弾くのではなさそうです。

とまとめました。

今回は、対下回転のミート打ちの動画を紹介します。

張瑞選手と孫銘陽選手

2023年2月に中国で行われた「直通徳班」、つまり2023年の世界卓球選手権ダーバン大会(個人戦)の中国代表選考会には、シェークバック表の女子選手が2名出場していました。

張瑞(张瑞/Zhang Rui)選手と孫銘陽(孙铭阳/Sun Mingyang)選手です。

張瑞選手

2022年のWTTコンテンダーチュニス大会、ドーハ大会で張本美和選手に連勝した張瑞選手。

2019年の記事で練習動画が公開されています。

m.sohu.com

3:56~、4:30~のスロー再生を見ると、腕の動きがよくわかります。

孫銘陽選手

STIGAの中国語youtubeチャンネルと思われる斯帝卡V乒乓で、「暴力女」と紹介されている孫銘陽選手(赤いユニフォーム。対戦相手は王芸迪選手)。

www.youtube.com

「暴力女」とは物騒なネーミングですが、プレーはまさに暴力的です。

孫銘陽選手も、練習動画が公開されています(2022年)。

www.youtube.com

0:46~はバックドライブ、0:58~はミート打ちでしょう。再生速度を0.25にすると腕の動きがよくわかります。

私見

第1印象では、両選手とも、コンパクトかつ自然にラケットを振っているように見えます。

腕の動きを見ると、バックスイング時に手首が手のひらの方に十分曲がっています。手の甲がはっきりと体の左側を向いていることも特徴的です。

そこから手首を伸ばしながらインパクトを迎えています。ただし、手首は手の甲側に曲がっていません。

これだけ手首の角度を変えると打球が安定しなくなるように思えますが、動画を見てわかるように、打球は安定して台に入っています。

バック表の選手の参考になると思います。