前回
は、MP関節を曲げてグリップを握ることを紹介しました。
実際はどうなっているか、一流選手が語っている内容を調べよう、、、と思いましたが、やめました。
というのは、以前、
という記事のために、関連する調査をしたためです。
この記事は、卓球雑誌、Webページ等を調べて、日本or世界の(元)一流選手が自らの言葉でインパクト前後の手首・手・指の使い方について語っている内容を調査・紹介したものです。
この調査によると、指の一部分について言及していたのは、偉関晴光氏の
- 『同様にシェークの場合は、人さし指の第一関節でラケットを押す。指の中腹、第二関節ではうまく力は伝わらない』(フォアハンド(世界最強 中国卓球の秘密P.17)/偉関晴光氏)
というコメントだけでした。
このため、文献・Webページ等を探しても、MP関節を曲げているか、曲げるように意識しているかはわからないと思ったわけです。
そこで、MP関節を曲げてラケットを握っているかどうかを、写真で見ることとしました。
対象はシェークハンドグリップの選手です。特に、小指のMP関節に注目しました。
日本の一流選手のグリップ
卓球レポートの2022年のアジア競技大会代表選手選考会の記事に、吉村真晴選手の写真がありました。以下に引用します。
写真を拡大してグリップを見るとはっきりわかりますが、小指のMP関節が90°位屈曲し、PIP関節、DIP関節はあまり曲がっていないようです。
中指~小指の指先がグリップから浮いているのが特徴的です。スイング中にこのような握りをしている選手を初めて見ました。
もっとも、常に中指~小指のPIP関節、DIP関節を伸ばし気味に握っているわけではないようです。
他の日本選手についても見てみましょう。
丹羽孝希選手も、小指のMP関節を90°近く曲げているようです。
水谷隼(元)選手は、吉村選手、丹羽選手と比べるとMP関節の曲がり方が若干少ないかな?
これに対し、張本智和選手は、あまりMP関節を曲げずに握っているように見えます。
(次回に続く)