前回ttmemorandum.hatenablog.jpの続きです。
台上処理がうまい他の一流選手の例
フォアハンドの台上処理がうまい他の一流選手のグリップも見てみましょう。まず、この人は外せないでしょう。
水谷隼(Mizutani Jun) Embed from Getty Images
次に、日本選手ならこの人も挙げたいです。
吉村真晴(Yoshimura Maharu) Embed from Getty Images
さらに、水谷選手が「レシーブ全般が1番すごい」と認める、この人は外せないでしょう。
馬龍(Ma Long)
特に水谷選手、吉村選手は、深いグリップで握っているように見えます。
「深いグリップは台上処理がやりにくい」で考えを止めるのは、もったいない
水谷選手、吉村選手が深いグリップで台上処理をしている理由は、次のように分類できます。
- 深いグリップの方が台上処理をやりやすい。
- 浅いグリップの方が台上処理をやりやすい(又は、どちらのグリップでも台上処理のやりやすさに大差はない)が、他のメリットがあるので深いグリップで台上処理をしている。
両選手がどちらに該当するかは、調べがついていません。
また、平野友樹選手は、前回紹介した自身のホームページに、
深いグリップのまま親指を立ててみるのはどうかとアドバイスされました。そして言われた通りにやると、程よく力も抜け、デメリットであった手先の感覚で出てきて、台上技術がやりやすくなりました!指を少し立てるだけで全然違う感覚になり、色々な技術が出来るようになりました。
とも書いています。つまり、浅い/深いとは別の点を工夫することにより、台上処理をやりやすくしています。
このように見てくると、「深いグリップは台上処理がやりにくい」で考えを止めてしまうのは、もったいない話だと思います。
握るときの手の形、体のどこに意識を合わせるか等によって、深いグリップであっても/深いグリップだからこそ、台上処理がやりやすくなる可能性は十分にあります。*1
グリップと台上処理のやりやすさの関係については、より考えを深める価値がありそうです。
*1:水谷選手等の素晴らしい台上処理を見ると、「深いグリップは台上処理がやりにくい」という説が怪しく思えます。