TTmemorandumのブログ

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チキータのバックスイング:回内?回外??(3)

今回も、チキータのバックスイングで前腕を回内するのか回外するのかについて、信頼できる記事を探していきます。

VICTAS

VICTASさんには技術動画が多数ありますが、今回は、動画内の情報は追いかけず、テキストになっている情報に絞って探します。

【技術動画】丹羽孝希のチキータvol.1/ VICTAS journal | VICTAS卓球用品メーカー

丹羽選手による技術解説です。

チキータではタメ(バックスイング)が大切です。ラケットヘッドが自分のウェアに当たるくらいまでタメを作りながらボールを懐まで呼び込むことで、威力のあるチキータが放てます。

他、VICTASさんのサイトには、吉村和弘選手、緒方遼太郎選手などの動画も多数あるのですが、チキータのバックスイングについてはあまり触れられていないようです。

Nittaku

ざっくり見る限り、Nittakuさんには技術解説のWebページが無いようです。

Yasaka

Nittakuさんと同様、Yasakaさんにも技術解説のWebページが無いようです。

一般のサイト

信頼できるサイトで適切な情報を見つけられなかったので、探す範囲を広げることにして、「チキータ」と「回外」又は「回内」とを含むWebページをgoogle先生で探してみました。

そうしたら、前腕の「回外」「回内」に着目している卓球関係のサイトを1つ見つけました。このサイトです。

関連する記事を時系列に沿って見ていきます。

記事1:誰も教えてくれないチキータの真実(2017年1月17日)

まずラケットを絞る
絞る際に一般的に手首を使ってやるのだろうが、手首ではタメが弱い
するならば前腕を全て使って、むしろ肩も入れながら回外運動を入れるべきだ
肩を含めた回外運動を体の前で行った場合、必然的に肘は体の前に張り出す
そこから更に肘を前にだせば、回外運動の幅が広がり手首の絞りとやらはさらに角度をつけてできる
これで所謂チキータの構えはできた

(中略)

流石に難しいかもしれないが、要約すると
「回外→回内の動きに手首の返しをなるたけ小さく入れ、小さい返しのうちラケットヘッドが横でなく少しでも前を向いている時に、ボールの高いところをラケットをボールの下から入れてインパクトする」
であろうか

バックスイングで前腕を回外して、スイング時に回内すると書かれているようです。

記事2:誰も知らないチキータの話 その2(2017年2月12日)

基本的にバック技術全般に言えるのだが、対下は回内→回外、対上は回外→回内を意識するべき
チキータ、バックドライブ、フリックにしろすべてに共通して言える

相手の打球の回転によって、バックスイング時に前腕の回内と回外とを使い分けると書かれているようです。

記事3:レビュー;高速卓球を意識した回外位バックドライブとそのバリエーション(2017年6月27日)

まずここまでのまとめをすると、
(1)回外位でバックスイング
(2)引き付けるのは3Hit的に。当たるまでひきつける精神。当たってからかける感じ。
(3)回外位を崩さないように、とどのつまり回内運動・手首の掌背屈を行わないこと。 前に振ってあたりにいかない。
(4)肘を屈曲させたまま内転運動でインパクト。

チキータの話と明記されていないのですが、記事2や後述する記事4*1を見ると、著者はバックドライブとチキータとに共通の振り方を扱っているようなので、ここで紹介します。

こちらでは、バックスイングで前腕を回外して(1)、前腕を回外したまま(3)スイングする(4)と書かれているようです。

小まとめ

他にも関連する記事がたくさんあり、その多さに圧倒されます。

ただ、記事1(回外→回内)、記事2(相手球質によって回内→回外、回外→回内を使い分ける)、記事3(回外→回外)の関係の整理をうまくできません。時間とともに考えが変わっていったのか、ある視点でみると全て矛盾ないのかは、不明です。

このため、日本の卓球界に、チキータにおける前腕の回内/回外に着目した人がいるという紹介に留めます。

まとめ

3回分の話をまとめると、以下のとおりです。

  1. 一流選手の技術解説(文字情報)において、チキータのバックスイングにおける前腕の「回外」「回内」について説明したものは、見つけられなかった。
  2. その他の技術解説において、チキータのバックスイングにおける前腕の「回外」「回内」について説明したものは、1つのサイトでのみ見つけられた。*2
  3. 日本の卓球界において、チキータのバックスイングにおける前腕の「回外」「回内」は、ほとんど意識されていないと思われる(言語化されていないことからの推察)。

どなたか一流選手と話をする機会がある人がいましたら、前々回の記事に書いた

前腕の回内・回外 | 病気がみえるvol.11 運動器・整形外科
肩 、 肘 、 手首 の動き
小さく前にならえの形を例にして言葉で表現すると、上にある親指を体の内側に回すのが回内、外側に回すのが回外といえるでしょう。

を参考に、回内/回外の件についてお話を聞いて紹介していただけると、大変うれしいです。

*1:記事4:バックドライブやチキータのカテゴライズ仮説(2017年7月3日)

*2:匿名掲示板や、他の人のブログへのコメントにおいて書かれているものは、省略しています。