前回ttmemorandum.hatenablog.jpの続きで、股関節を外旋させて構えるとスイングが速くなる(ように感じる)のはなぜだろうという話を、少し調べてみました。
記事『「脱・手打ち」のスイング改造術 Vol.5』
卓球王国2020年4月号で中澤鋭コーチが股関節の使い方について解説していて、その中でつま先の向きについても触れています。つま先の向きは、股関節の外旋に関連しますので、記事の内容を確認しました*1。
解説によると、右利きのフォアドライブのバックスイング時に右足のつま先を開く(≒右足の股関節を外旋させる)のは、以下のためです。
ミドル処理で詰まらなくするため(P.172~173の馬龍選手の例)
上半身を大きくひねってパワーを生み出すため(P.172の孫穎莎選手の例)
1の馬龍選手の例は、6番の写真に「右足のつま先を開いて股関節を入れる!」と記載され、右腰を左方向に回転させるような矢印が描かれているので、「股関節を外旋させて構えるとスイングが速くなる(ように感じる)」に関連しそうな感じです。
しかし、この写真が示す体の使い方は、「股関節がロックされた状態」を解消するために右足のつま先を開くものだそうです。ただ、「股関節がロックされた状態」が何を指すか、よくわかりません*2。何を指すにせよ、スイングの速さとは関係なさそうです。
2の孫穎莎選手の例も、写真を見ると「股関節を外旋させて構えるとスイングが速くなる(ように感じる)」に関連しそうな感じです。
説明文には次のように書かれています。
左写真は孫穎莎の前陣での回り込みですが、やはり右足のつま先は開いた状態。前陣で時間的な余裕がない時でも、ここまで大きく上半身をひねり、力強くスイングすることができます。
つま先を開くと(バックスイング時に)上半身を大きくひねることができると言っているように読めますが、その理由がよくわかりません。
具体的には、フォアハンドドライブのバックスイングをとる場面(下半身(右脚)に対して上半身を右回りにひねってバックスイングをとる場面)で右足のつま先を開くと、開かないときに比べて、右脚は右回りに回転し、上半身と下半身との間のひねりが弱くなります。このため、右足のつま先を開くことが大きく上半身をひねることにつながる理由がわかりません。
左脚に対して上半身をより大きくひねることができる、ということでしょうかね。
いずれにしても、股関節を外旋させて構えるとスイングが速くなる(ように感じる)ことの理由を、卓球王国の記事から見つけることはできませんでした。
ゴルフの記事
ゴルフでダウンスイング時に右脚を外旋させると体が速く回転することを紹介している人がいます。
ビックリするほど体が速く回転する方法www.honda.co.jp
ただ、構えのときに右脚は内旋している、つまり反対方向にひねっています。
...さらに調べる必要がありそうです。