「だれがだれに何をしているのか」を常に自分に問いただしてみろ!
これは、元テニスプレーヤーのブラッド・ギルバート氏*1が、大学生時代にコーチからよく言われていた言葉です*2
テニスも卓球も、試合のときに、相手の出方を把握したうえで自分の出方を決めることが勝利への近道でしょう。そうはいっても、実際に試合になると、どちらが点数を多くとっているかはわかるにしても、得点や失点がどのようにもたらされているかがわからない状況になることがあります。
こうなりやすい選手の場合、「だれが」「だれに」「何をしているのか」の3点を常に自分に問いただすことによって、上の状況に陥る回数を減らすことができます。
自分の失点に着目すると、例えば、
- 「自分が」「相手に」「相手のつっつきに対してフォアハンドドライブを打ち、オーバーミスして失点している」
- 「相手が」「自分に」「早い打点のドライブを(相手の)フォアストレートに打ち、自分が反応できずに失点している」
のように、試合中に多く起こっていることに気づければ、それぞれ、
- ボールの捉え方をやや薄くして(ボールの飛びを減らし回転を増やして)ドライブを台に入れる、上回転系のサーブを出して相手につっつきをさせない、、、
- 相手のフォアストレートのドライブを待って相手のバックに返す、相手のバック側への配球を多くしてフォアストレートに打たせない、、、
のように対応することができます。
なお、1.のような(失点の原因が「自分が」「相手に」の)場合は、相手が何も仕掛けていないのに自分が勝手にミスする自滅パターンのことが多いものですが、「だれが」「だれに」「何をしているのか」を問いただすことで、自滅していることに試合中に気づきやすくなったように感じています。