TTmemorandumのブログ

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親指~人さし指か、中指~小指か(馬龍選手編)

ttmemorandum.hatenablog.jp

を書いているときに、興味深い内容を見つけました。

バックハンドの例ですが、松平賢二選手は中指から小指を使うと言っているのに対し、鈴木李茄選手は親指と人さし指に力を入れて打つと、正反対の内容を言っていることです。

実際にどの指に力を入れているかは筋電図等を解析しないとわからないですが、どの指を意識してラケットを握っているか(主観)は、選手本人であればわかります。

そこで、一流選手について、親指~人さし指を意識して握っている(親指~人さし指派)か、中指~小指を意識して握っている(中指~小指派)かを調べてみました。

今回は馬龍選手についてです。

フォアハンドドライブ

この動画

youtu.be

は、中国の全民健身指南の動画を編集したものと思われます。おそらく2017年の動画です。

動画を見てわかるように、馬龍選手のフォアハンドを詳細に紹介しています。

そして、バックスイングについて解説する2分27秒頃の吹き出し

握拍手的拇指和食指稍用力握住球拍

と表示されています。

これをdeeplで日本語に翻訳した結果は次のとおりです。

手の親指と人差し指でラケットをやや強めに握る

この動画から、馬龍選手は、フォアハンドドライブのときは親指~人さし指派であることが読み取れます。

フォアハンド(少し前の記事)

中国の捜狐公司(Sohu.com Inc.)が運営するポータルサイトであるsohu.comの記事

www.sohu.com

で、馬龍選手のグリップを紹介しています。

記事は2016年のものですが、馬龍選手の風貌から、動画はもっと前に撮影されたと思われます。

ここには以下の説明があります。少し長いですがそのまま引用します。

我的球板握法是这样,一般正手是这样,反手可能会偏过来一点,因为相对来说我是可能握板偏反手一点,所以虎口可能要过一些球板,如果偏正手的话,可能这样的握板会多一点,虎口比较正,正手的话以食指为主吧!可能大拇指以放松为主,拉球的时候一个是这面和食指用力会多一点,主要还是手腕和手指可能更多一点,手指主要还是食指以顶着这个板底为主,因为撞打的话不需要那么多的摩擦,所以关键还是要击球击实一点。

これをdeeplで日本語訳した結果は次のとおりです。

私の板のグリップはこんな感じです、通常フォアハンドはこんな感じです、バックハンドは少しずれるかもしれません、比較的バックハンドで板を少し持つことがあるので、虎口は板の上にある必要があるかもしれません、フォアハンドの場合、多分この種のグリップはもう少し、虎口はもっとポジティブです、フォアハンドの場合、人さし指がメインですよね? 親指は主にリラックスして、ボールを引くときは片方、人さし指はもう少し力を入れますが、主に手首と指はもう少し、指は主に人さし指を板の下に当てて、ボールを打てばそんなに摩擦はいらないので、ボールを打ってもう少し打つことがポイントです。

動画を見ると、馬龍選手はフォアドライブでなくフォア打ちをしています。

この動画から、馬龍選手は、フォアハンドのときは親指~人さし指派であることが読み取れます。

バックハンド

最初の動画のバックハンド編がこちらです。

指についての説明はありません。

まとめ

最初の2つの動画/記事で、親指~人さし指についての言及があるのに対し、中指~小指についての言及は一切ありません。

馬龍選手は、フォアハンドについては、親指~人さし指派ですね。