相手の弱点を突く戦い方の他に、自分の得意な技術を使う戦い方があります。
これも説明するまでもないでしょう。先日の全日本選手権で、打点の早いバックハンドを普段より使わなかった(使えなかった?)張本選手が宇田選手に競り負けたのを見て、レベルの高い戦いにおいても自分の得意な技術を使うことは大切と、改めて思いました。*1
自分の得意な技術を使うことには、次のメリットがあります。
- 自分の調子を出しやすい。
- 他の技術を使う場合に比べて、自滅することが少ない。*2
- 得意な技術はよく使っている技術のことが多いため、仮に相手に返球されても、その後の展開に慣れている。
さらに、得意な技術がドライブ等の攻撃的な技術であれば、次の効果もあります。*3
- 先制攻撃により点を取れる。
- 先制攻撃することで相手の得意なパターンに持ち込まれることを防ぐ*4。その結果、相手の調子が出にくくなる。
得意な技術は、一試合を通して使い続けることが多いですが、特に、
- 試合の序盤で相手の情報が少ない
- 試合の途中で何をしてよいかわからなくなった
ときに、自分の得意な技術を使うことに注力し、(得意な技術を使いながら相手の特徴や弱点を見つけて)打開策を見つけるという使い方ができるでしょう。