TTmemorandumのブログ

卓球上達のためのヒントを提供します

AIスマートコーチ

昨年の記事

ttmemorandum.hatenablog.jp

で、上達のための動画活用の一例として紹介したAIスマートコーチ。

www.softbank.jp

アプリ上で、お手本動画と自分の動画とを比較できることが特徴です。

2022年3月31日の公開時には、野球、バスケットボール、ダンス、サッカーの4種目についてのみサービスを提供していました。

先日調べたところ、卓球についてもサービスを提供していました。

smartcoach.mb.softbank.jp

卓球のお手本動画のモデルは、石田卓球クラブの石田弘樹さん。

それでは、新しいアプリを簡単に紹介します。

動作環境

2023/9/10現在、完全版と比較機能の体験版が提供されています。iPhone / iPadで完全版を使用できます。

AIスマートコーチ

AIスマートコーチ

apps.apple.com

Android端末用のアプリはありません。今後提供されるかどうかはわかりません。

PCでは比較機能の体験版を使用できます。

機能

2つの動画を同時に再生・表示して比較できます。イメージをつかむために画面の例を示します。画面の例はAIスマートコーチのホームページのものです。

https://smartcoach.mb.softbank.jp/lp/img/funciton-img2.jpg

画像に重ねて表示されている点と線は、AI骨格解析機能によるものです。AI骨格解析機能を使用すると、骨格線を自動で表示させることができます。

AI骨格解析機能を使用した後に、お手本動画とどれぐらい動作が合っているかが数字でわかるマッチ度評価も使用できます。

使用方法

操作マニュアルへのリンクを張っておきます。

要は、動画を撮影し(又は撮影済の動画を使用し)、2つの動画を並べてor重ねて表示するというものです。

2つの動画を表示するときに、長さを合わせて表示させたり、合わせたいタイミングを指定して表示させたりできます。左右反転再生、スロー再生もできます(スロー再生は0.1倍、0.25倍、0.5倍)。

使用感

今回は、所定のお手本動画(石田さんのもの)を使用せず、自分で用意した2つの動画を比較してみました。ある技術の改善前と改善後の比較です。

この動画づくりが結構面倒でした。

まず、同じ方向から撮影した動画を使わなければなりません(当たり前ですが)。お手本動画と比較する場合、お手本動画の撮影方向に合わせて、自分の動画を撮影することが必要です。

なお、動画別に表示の大きさを変更することはできます。つまり、一方の動画が他方の動画より小さく表示されていても、同じ大きさに変更して再生することができます。

次に、ストロークの比較をするために、撮影済の動画から1ストローク分を切り出したのですが、ちょうどいい位置で切り出せないことがあるのです。

もっとも、これは、動画の切り出しに用いたアプリの仕様が原因と思われます。切り出す際に 動画の読み出し→再エンコード をするアプリを使用すれば、この問題は生じないでしょう。*1

使うときには、(例えばインパクト時点に)タイミングを合わせてスロー再生すると比較しやすいです。

残念だったこと

AI骨格解析機能とマッチ度評価が面白そうだったのですが、筆者のスマホでは利用できませんでした(iPhone XSiPad 第8世代以降で使用可)。

また、アプリで動画をサーバ側に送信しているか否かに関する記載を見つけられなかったのが気持ち悪いです。

まとめ

ちょっと使ってみた程度ですが、面白そうです。

ただ、比較用の動画を切り出したり、合わせたいタイミングをそれぞれの動画について設定したりなどが案外面倒に感じました。

もっとも、これは慣れの問題であったり、使い方の問題であったりするかもしれません。もう少し使い込んでみようと思います。

*1:その代わり、画質が劣化したり、ファイルサイズが大きくなったりすることがありますが、この用途であれば問題ないはず。