2年近く前に、主にフォアハンドの威力を出すために、ゴルフの反力打法からヒントを得ようとしました。
そのときに書いたのが下の記事です。
反力打法の詳細については「驚異の反力打法~飛ばしたいならバイオメカ」(ゴルフダイジェスト社)を参照ください。*1
垂直軸周りの回転(再掲)
先の記事の中では、垂直軸周りの回転を生じさせる方法に着目しました。
ざっくりと内容をおさらいします。
垂直軸とは、床に垂直な軸の1つです*2。
イメージをつかみやすくするために、ゴルフダイジェスト社のWebページにある図を再び引用します。
この垂直軸(図中の縦軸)周りの回転を生じさせる方法として、「右足を背中側に、左足をお腹側へと互い違いに地面を蹴る」ことが紹介されています。
その結果として、以下の図の矢印に示すような反力が生じます。
(この図も、ゴルフダイジェスト社のWebページから引用しました。)
そして、これらの反力が、右足と左足との間の垂直軸を中心として、体を上方から見て反時計回りに回転させるように働きます。
これを受けて、先の記事で次のようにコメントしました。
ここで卓球の話に戻ります。
フォアハンドドライブは、このゴルフのスイングと同じように、上方から見て反時計回りに体を回転させます。
しかし、そのときに、体を回転させる力を(右足だけでなく)左足で床に伝えるという発想は、筆者にはありませんでした。
もちろん、ゴルフと卓球とでは打法*3も制約*4も違うので、この考え方をそのまま卓球に応用できるかどうかはわかりません。
ただ、もう少し考えを深める価値はありそうです。
個人的な結論
考えは深まっていませんが、何度か試してみました。
結局、体を回転させる力を左足で床に伝えるやり方は、うまくできませんでした。
これを意識すると、体重が右足と左足に同程度かかるようになって動きにくくなってしまいました。
また、相手の打球が予想より止まったり曲がったりするときに、その変化についていきにくい感触もありました。
むしろ、フォアハンドの場合は、バックスイングで右足(ラケットハンド側の足)だけに乗るくらいの意識で体重をかけると、動きやすく、相手の打球の変化にも対応しやすくなりました。そのうえ、打球の威力も増しました。
というわけで、体を回転させる力を(右足だけでなく)左足で床に伝えるという発想を卓球に応用することは止めました。
補足
もっとも、これらは筆者の意識の話なので、他の人にそのままあてはまるかどうかはわかりません。
例えば、特に意識せずに適切に右足に乗れている人が筆者と同じ意識を持つと、かえってフォームを崩してしまうかもしれません。
他の人にとってどれだけ有用か疑わしい情報になりましたが、今回はここまでです。