TTmemorandumのブログ

卓球上達のためのヒントを提供します

コンパクトなバックハンドの打ち方

武術「奥義」の科学 最強の身体技法という本を読んでいて、卓球のバックハンドにも適用できるのではと思った内容があったので、紹介します。*1

端の部分を弾かれた鉛筆はどう動くか?

ある動作(技)の力学的説明として、P.19から、端の部分を弾かれた鉛筆がどう動くかを解説しています。

Kindle版の試し読みで参照できますできていました*2が、話を進めるうえで必要なので、同じ図を以下に引用します。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/T/TTmemorandum/20220731/20220731180305.jpg

この図は、机の上に置いた鉛筆を上から見た図で、鉛筆の一端Aを右から左へ力Fで弾いた場面を説明しています。

Aを右から左へ弾くと、鉛筆の重心Gは、弾いた方向(左側)に動き、G'の位置に移動します。さらに、弾いたAの位置が重心Gから離れているため、鉛筆には、重心Gの周りに右回転する力が働きます。その結果、鉛筆の他端Bは、弾いた方向と反対方向の左から右に動き、B'の位置に移動します。

以上が、この本に説明されている内容です。*3

バックハンドへの応用

ここで、右から左に飛んでくるボールをバックハンドで打つ場面を考えます。鉛筆ABを前腕+手に置き換え、Aを肘、Bを手として、手で握ったラケットでボールを打つことを想定します。

すると、肘を引くことで、前腕+手が重心回りに回転し、ラケットが打球方向に振られることがわかります。

外から見ると、肘と手との間を支点にしてラケットを振っているように見えることでしょう。

この方法、回転の中心(前腕+手の重心)からラケットまでの距離が短いので、バックハンドフリック、早いピッチでのバックハンドなど、比較的小さな動きの打法に適用できるかもしれません。

(次回に続く)

*1:2023/9/29 リンク切れを修正しました

*2:2023/9/29 参照できなくなっていることを確認しました。

*3:説明は一部改変しました。