TTmemorandumのブログ

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「弾く(はじく)」とは

ミート打ちについて調べているときによく目にしたのが、「弾く(はじく)」という言葉です。

そこで、改めて卓球界での「弾く」の定義を調べてみました。

結果は、、、定義らしきものを見つけられませんでした。

「弾く」の一般的な意味

そこで、「弾く」の一般的な意味をデジタル大辞泉で調べてみました。

曲げた物が元に戻る力で打つ。また、はね飛ばす。「おはじきを—・く」「爪先で弦を—・く」

2 寄せつけない。受けつけない。はねのける。「このレインコートはよく水を—・く」「鋼鉄の板が銃弾を—・く」

3 そろばん玉を指で動かす。転じて、計算する。「そろばんを—・く」「損得を—・いてみる」

3番目は明らかに卓球と関係なく、2番目も例文を読むと少し違う意味のようです。消去法で考えると、1番目の意味が卓球界で使われる「弾く」の意味なのでしょう。

曲げた物が元に戻る力で打つ

弾くとは、「曲げた物が元に戻る力で打つ」。つまり、弾くことは、打つことの一種です。

しかも、曲げた物が元に戻る力で打つ。

曲げた物が元に戻る力の一例は、バックスイングで筋肉を引き伸ばすように関節を曲げ、その筋肉が元の長さに戻るときに発揮する力です。

例えば、このようなペンホルダーのバックフリック www.shands.jp は、弾く、すなわち曲げた物(手首。おそらく指も)が元に戻る力で打つ例でしょう。

他のスポーツにおける弾く動作

アスリートのための解剖学」(大山卞圭悟 著、草思社)において、野球の投球におけるボールリリース、指パッチン(大山卞先生はこう説明していますが、一般的にデコピン

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と呼ばれるものでしょう)が弾く動作の例として紹介されています。

野球のボールリリースでは、手指の屈筋の収縮と手指の受動的な進展によって、手指の屈筋腱に大きな伸長が生まれ、この腱に蓄積された弾性エネルギーがボールを弾き出します。

このとき、甲側に曲がった腱が元に戻る力でボールをはね飛ばすので、野球のボールリリースは、1番目の意味の「弾く」の例といえるでしょう。

指パッチンでは、曲げた指を親指で押さえた状態からその押さえを外すことにより、曲げた指が勢いよく振り出されます。

これも、曲げた指が元に戻る力でおでこを?打つので、指パッチンも、1番目の意味の「弾く」の例といえるでしょう。

(次回に続く)