TTmemorandumのブログ

卓球上達のためのヒントを提供します

卓球における戦い方(12)2ゲーム目以降の戦い方(得点/失点パターンの扱い方)

前回は、自分が優勢か劣勢かに着目して戦い方の大枠を示しました。
今回は、自分の得点/失点パターンの扱い方に着目して戦い方を示します*1

得点パターンの活用

得点パターンがあるなら、そのパターンを活用して得点をより増やすことを考えます。以下の例が代表的です。

  • 得点パターンを多用する
  • 他のパターンを混ぜる

得点パターンを多用するのは、得点パターンが相手に苦手な技術を使わせているときに特に有効です。
例えば、シェークハンドグリップの選手は、フォア前に出された外に逃げる横下回転のサーブの処理を苦手にすることが多いのですが、実際に苦手そうであればそのサーブを多用します。試合の途中で苦手が普通や得意に変わることはまずないので、相手が苦手にしているところを徹底して攻めるとよいでしょう。

他のパターンを混ぜるとは、自分の得点パターンを相手が待っている場合に対応が難しくなる他のパターンを混ぜることを指します。
例えば、上の相手に対してバック深くにロングサーブを出すと、前に出ようとしている相手はよいレシーブができないことが多いでしょう。

失点パターンへの対応

失点パターンがあるなら、そのパターンでの失点を減らすことが必要です。考え方は、2つに大別できます。

  • 失点パターンを避ける
  • 失点パターンを待ち受けて対応する

失点パターンを避けることは、説明不要でしょう。いちおう例をあげますと、台上処理で相手に先手を取られて攻め込まれているなら、ロングサーブ、ハーフロングサーブを多用して相手の台上処理からの展開を避けることが、これに該当します。*2

失点パターンを待ち受けて対応することも、説明不要でしょう。こちらもいちおう例をあげますと、上の台上処理の例で、相手が自分のフォア側へのフリックを多用しているなら、それを待ち受けてブロック、カウンター等で対応することが、これに該当します。

失点パターンへの対応は、避ける、待ち受けるの2つ

失点パターンを避ける、失点パターンを待ち受けて対応するのどちらも、当たり前と思えるでしょう。しかし、試合中は、考え方がどちらか一方に偏ってしまうことが多々あります。
そこで、「失点パターンへの対応は、避ける、待ち受けるの2つ」と頭に入れておくとよいでしょう。

*1:前回記載しなかった、優勢でも劣勢でもない互角のときにも、この考え方は使えます。

*2:ただし、失点パターンを避けられないことがあります。例えば、相手のサーブを自分がうまく処理できずに失点しているときに、自分の意思で相手のサーブを変えさせることはできません。