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フォアサーブの出し方のポイント(1)運動エネルギーの移し替え

まず、1番目の運動エネルギーの移し替え(重い胴体から軽いラケットへ)について記載します。

基本的なイメージ

  • ラケットの速度を上げる原動力として、主に、体全体+ラケットの運動エネルギーを使います。
  • 重い体幹部(+腕+ラケット)を少し動かして比較的大きな運動エネルギー*1を発生させ、体幹部の動きを急に止めることにより、その運動エネルギーを前腕+ラケットに移します。次に、前腕の動きを急に止めることで、前腕+ラケットの運動エネルギーをラケットに移します。
  • これにより、小さなモーションでも、手首を曲げる力に頼らなくても、ラケットの速度が上がり、強い回転をかけることができます。

動作手順(右利きのフォアサーブの例)

  1. 台のバック側に立ちます。体はフォア側に向けます。
  2. ボールをトスした後に、前足(左足)を浮かせ、後足(右足)に体重を移します。
  3. 胴体と腕とラケットを一体化したまま、前足(左足)を前(フォア側)に踏み込みます。
  4. 踏み込んだ前足(左足)で体重を支えて、体幹部の動きを急に止めます*2
  5. 体幹部の動きが止まるとともに、前腕+ラケットが加速します。このとき、ラケットと前腕を一体化させておくことが大切です(前腕の動きにラケットが遅れないようにします)。
  6. 前腕の動きを急に止めます。
  7. 前腕の動きが止まるとともに、ラケットが加速します。
  8. 加速したラケットでボールに回転をかけます。

以上です。

*1:運動エネルギーは、 \frac{mv^2}2です。m:質量、v:速度。

*2:これにより、体重は後足(右足)から前足(左足)に移りますが、バック側からフォア側に移るだけでなく、後から前(ネット側)にも移ります。