まず、1番目の運動エネルギーの移し替え(重い胴体から軽いラケットへ)について記載します。
基本的なイメージ
- ラケットの速度を上げる原動力として、主に、体全体+ラケットの運動エネルギーを使います。
- 重い体幹部(+腕+ラケット)を少し動かして比較的大きな運動エネルギー*1を発生させ、体幹部の動きを急に止めることにより、その運動エネルギーを前腕+ラケットに移します。次に、前腕の動きを急に止めることで、前腕+ラケットの運動エネルギーをラケットに移します。
- これにより、小さなモーションでも、手首を曲げる力に頼らなくても、ラケットの速度が上がり、強い回転をかけることができます。
動作手順(右利きのフォアサーブの例)
- 台のバック側に立ちます。体はフォア側に向けます。
- ボールをトスした後に、前足(左足)を浮かせ、後足(右足)に体重を移します。
- 胴体と腕とラケットを一体化したまま、前足(左足)を前(フォア側)に踏み込みます。
- 踏み込んだ前足(左足)で体重を支えて、体幹部の動きを急に止めます*2。
- 体幹部の動きが止まるとともに、前腕+ラケットが加速します。このとき、ラケットと前腕を一体化させておくことが大切です(前腕の動きにラケットが遅れないようにします)。
- 前腕の動きを急に止めます。
- 前腕の動きが止まるとともに、ラケットが加速します。
- 加速したラケットでボールに回転をかけます。
以上です。