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卓球における戦い方(2)打球に着目した戦い方の分類

前回、戦い方を構成する要素のうち、打球の性質を決める5つの要素を列挙しました(打点、回転、球速、落点、高さ)。

卓球は、打った球によって点をとるスポーツですので、卓球における戦い方は、打球とその組み合わせによって表現することができます。 ここでは、打球に注目して戦い方を大きく3つに分類します。

1.1つの打球で点を取る

1つ目は、1つの打球に特定の性質を与えて点を取りに行く戦い方です。
(例1)バック前の横回転の処理が苦手な相手に対して、バック前に横回転サーブを出して点を取る。

単純な戦い方ですが、苦手な個所を攻められた相手は、対応に苦しむことがあります。

2.ラリー内の打球の組み合わせ(=パターン)で点を取る

2つ目は、ラリー内で複数の打球を組み合わせて点を取りに行く戦い方です。
(例2)バックカットを多用するカット型に対してミドルに粘ってバックにオープニングを作り、チャンスボールをオープニング(バック側)に強打して点を取る。*1

世の中で卓球の戦術として紹介されているもの、特に戦型別の対策として紹介されているものは、これに含まれることが多いようです。

3.ラリー間の打球orパターンの組み合わせで点を取る

3つ目は、異なるラリー間で打球orパターンを組み合わせて点を取りに行く戦い方です。
(例3)ゲームの序盤~中盤に例2のラリーを多用し、「チャンスボールはバックに強打してくる」と相手に学習させた上で、終盤にチャンスボールをフォア前にストップし、相手の待ちを外して点を取る。

試合の駆け引きといわれているものは、これに関係することが多いと思います。

*1:落点の変化と球速の変化とを組み合わせた戦い方です。