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卓球における戦い方(18)「逆」の突き方

今回は、「学習させて逆を突く」の続きで、「逆」の突き方についてです。

なお、「逆を突く」という言葉は、相手の待ちを外す、不意を突く等の意味で使っています。このため、「逆を突く」には、カットに変えてドライブを使うようなものだけでなく、回転量を多く/少なくする、フォアに打っていたものをミドルに打つ等のものも含まれます。

何を「逆」にするか?

自分の狙い球を逆にする場合と、自分の打球を逆にする場合があります。

前回挙げた例を分類してみます。

  • 自分の狙い球を逆にする
    • (例1)ナックルツッツキ+相手の浮いた返球を攻撃する、というパターンで点を取っているときに、ぶつ切りツッツキで相手に低いツッツキをさせて、その低いツッツキを狙って攻撃する
  • 自分の打球を逆にする
    • (例2)「ロングサーブは上回転」と相手に学習させた後に、ナックル性の速いロングサーブを出す

2つの組み合わせ、つまり、狙い球と打球の両方を逆にすることも可能です。例1で、相手の浮いた返球をストレートに攻撃して点を取っているときに、相手の低いツッツキをクロスに攻撃して点をと取るのが、その一例です。

さらに点を取りやすくするために

逆を突くときには、打球の5要素(打点、回転、球速、落点、高さ)*1のうち、2つ以上について同時に逆をつく(同時に変える)ことが有効です。

特に、落点(コース)、球速のように目につきやすい要素を変えると同時に、回転(特に回転量)のように目につきにくい要素を変えることにより、相手は目につきにくい要素への対応が不十分になるようです。

例えば、例2を応用して、上回転のロングサーブを何本か相手のフォア側に出しておいて「ロングサーブは上回転でフォア側に来る」と相手に学習させた後に、ナックル性の速いロングサーブを相手のミドル又はバックに出します。

こうすると、相手は、落点(コース)の変更に対応することに気をとられ、回転の変化に対応できないことが多々あります。

取り入れやすいのは?

「学習させて逆を突く」を取り入れやすいのは、「自分の打球を逆にする」のうち、例2のように自分のサーブを変えることでしょう。自分のサーブは、相手の打球に影響されずに変えられますので。

*1:戦い方の第1回目の記事を参照。