フリーハンドの使い方(フォアハンド)(3)
の続きです。
他の選手の例
フォアハンドが強い他の選手についても見てみましょう。
カルデラノ(Hugo Calderano)選手
打球前に伸ばしたフリーハンドが、
打球時には体幹部の近くに引き付けられていることがわかります。
許昕(Xu Xin)選手
打球前にフリーハンドを伸ばしている点は馬龍選手、カルデラノ選手と同じですが、
この写真を見ると、肘が若干曲がったくらいで*1、体幹部の近くに引き付けている感じはあまりありません。
それでも、この動画
を見ると、フリーハンドを体幹部の近くに引き付けていることがわかります。
フリーハンドの使い方を身につける方法
いきなり台についてボールを打つよりも、動きの感覚をつかむことから始めるのがお勧めです。
(1)片足立ち
フリーハンド側の脚で片足立ちをして、フリーハンドをバックスイング時と同じように身体の前に伸ばします。その状態から、フリーハンドの手を肘の方向に引いたときに、浮いているラケットハンド側の脚が後に動くことを感じてみましょう。
(2)軽い素振り
ラケットハンドの力を抜き、この写真
のように、フリーハンドを身体の前に伸ばします。
そして、フリーハンド側の手を肘の方向に引きます。このときに、ラケットハンドや脚にどのような力がかかるかを感じてみましょう。
フリーハンドを引くと、ラケットハンドが勝手に動き出すように感じられることでしょう。
(3)台について打球
(1)、(2)を何度か試してみて、フリーハンドとラケットハンドが連動して動くようになったら、台についてボールを打ってみましょう。身体の動きに意識を合わせるため、遅いピッチで遅いボールを打つことから始めましょう。
*1:これでも身体の回転軸周りの慣性モーメントは小さくなります。