骨盤の水平回旋(腰の回転)
フォアハンドドライブの威力を出すために腰を回転させるといわれることが多々あります。
例えばこの動画。
今回は、腰の回転についていくつか調べてみました。
なお、卓球における「腰の回転」は「骨盤の水平回旋」を意味すると思われるので、以下では「骨盤の水平回旋」という言葉を主に使います。
円盤投げからの類推
骨盤はどのようにすると水平回旋するのでしょうか。
円盤投げの例を見てみましょう。
「アスリートのための解剖学」(大山卞圭悟著)には、円盤投げの投げ局面(右腕で円盤を投げる)において、
- 全身の投げ方向への推進と、
- 右股関節の投げ方向への押し出し(つまり骨盤の(水平)回旋)
のために、
- 右膝関節を固定しつつ
- 右股関節を伸展する動きで地面を強く押している
ことが紹介されています。
卓球のフォアハンドドライブの打球時には、円盤投げと同様に、骨盤を水平回旋させ、ラケットハンドを斜め上方にスイングします。
このため、卓球においても、右股関節(ラケットハンドが右の場合)を屈曲状態から伸展する動き(下の図の膝付近にある左向きの矢印の方向の動き*1)
によって骨盤を水平回旋させることが有効と考えて、まず間違いないでしょう。
(参考)円盤投げのようにドライブを打つ人
かつてのハンガリーの名選手であるヨニエル選手*2は、円盤投げを思わせるフォーム
でパワードライブを放っていました(上の写真は、卓レポのWebページ『卓球 ヨニエルに「星」が贈られる』より引用)。