TTmemorandumのブログ

卓球上達のためのヒントを提供します

フォアフリック(1)

チキータがうまくできないから(前回の記事のまとめを参照)というわけではないですが、今回はフォアフリックの話です。「背中を広く」の話と同様に、こちらもほぼ現在進行形の話です。

ここに至るまでの経緯に興味がある方は、最後の注 *1 を読んでください。

基本的な考え方

フォアフリックに限らず、スイング全般の原則は、

  • (脚部や体幹部などの)大きな筋肉でスイングのためのパワーを発生させ、
  • (手や指などの)小さな筋肉でスイングの調整をする*2

と考えています。腕は、脚部や体幹部等から発生したパワーをラケットに伝える役目を主にします。

分析と改善方針

私の場合、フォアフリックでは、脚部等から発生したパワーをラケットにうまく伝えられていない感触がありました。仕方なく手首から先でパワー不足を補おうとした結果、手首や指がパワーの発生とスイングの調整の2つの仕事をすることになり、思い通りにラケットを扱えなくなったようです。

そこで、大きな筋肉から発生したパワーをラケットに伝えるために、腕の使い方を改善することにしました。

腕の使い方

腕をひねると腕のあそび(ゆるみ)が減って、力を体幹部から手や指に通しやすくなるという話を、武道系の本で読んだ覚えがあります*3。具体的には、前腕を回内します*4

卓球界では、exさんが、この記事で、鋭いドライブを打つために上述のような腕の捻りを推奨しています*5

この腕の形を取り入れることにしました。

ただし、シェークハンドグリップの場合、フォアフリックの構えで前腕を回内するとフォア面が下を向いてしまい、ボールの後ろ側(自分から見て手前側)を打球できません。

そこで、バックスイングのラケットの位置は従来から変えずに、肘を少し前に出して、前腕を回内しながらもラケットの角度が床に垂直くらいになるようにしました。私の場合、斜め後ろを向いていた肘の出っ張りの部分が下を向くように、肘を2~3cmくらい前に出しました*6

そして、手首を軽く手の甲側に折り、ラケットのフォア面をやや外側に向けます。ラケットヘッドは、水平より若干上を向きます。この形を作って、腕を前に振ります。

今回はここまでです。

*1:長いこと卓球をしていますが、シェークハンドグリップでのフォアフリックは得意でない期間が長いです。ずっと得意でないわけではなく、2~3年間くらいは得意な時期がありました。

その後、ラケットのバランスが変わったり(好みのバランスのラケットが市販されなくなった)、バックハンドを振るためにグリップをバックハンドグリップ気味に変えたりしたことにより、フォアフリックで思い通りにラケットを扱えない状態が続いていました。

今は試合が少ないので技術の改造を行うこととして、その一環としてフォアフリックの改造に取り組みました。

*2:スイングが速くなったとき、ラケットを支えるために指に力が入ることがあります。但し、指で新たなパワーを生み出そうとは意識していません。

*3:最近読んだ本の中では、「4つの軸」で強い武術!、吉田始史著、BABジャパン。

*4:回内については、ここここを参照ください。

*5:最近更新が無いのが残念です。

*6:この姿勢をとると、上腕の外側に少し力が入った感覚があります。